トップページ社員対談VOL.04 平山 桂 × 廣野 和行

社員対談社員対談

〈テレビ対談〉財政破綻直前の自治体が下した 病院を残すという決断

平山 桂(ひらやま けい) コンサルティング部戦略企画室 課長 2004年入社 病院の新築移転を支援する営業を経てコンサルティング部へ。病院の基本構想や運営計画の策定を支援している。

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廣野 和行(ひろの かずゆき) 予防医療事業部 課長 2009年入社 東京支店の予防医療事業部で、医療情報システムの営業を担当。主に検診センターの開設支援を行っている。

2014年4月、多額の負債を抱える地域で市立病院が新築移転を行いました。市民にとって生活の要であると同時に、財政を圧迫していた医療施設。今後も存続させるための改革を、レオクランでは医療情報システムの導入と経営コンサルティングによってバックアップしました。

病院とは、多くの雇用を生み出して
    生活を保証する地域の産業平山

どのような経緯でこのプロジェクトを受けることになったのでしょうか?

平山

平山

今回担当した病院のある地域は過疎化が進み、当時39億円ともいわれる不良債権を抱える自治体でした。夕張市が財政破綻したことは記憶に新しいですが、「第二の夕張」といわれていたほど。病院事業は、負債のなかの圧倒的な割合を占めていました。その病院事業を存続させるかどうかは市民にとって非常に重要な決断だったんです。我々としてもぜひ関わりたいという想いがありました。

廣野

このプロジェクトに携わるようになったのは、営業していた期間も含めて3年ほど。しかしそれ以前から近隣の病院のお手伝いもしていたので、この地域との関わりはかなり以前からありました。

平山

地域に病院がある意味は、安心だけではありません。病院は、多くの人が働く産業。多くの雇用を生み出し、人々の生活を保証する場でもあるんです。厳しい経済状況において病院を残すという決断をした以上は、なんとしても黒字化させ、存続できるようにしなければなりません。市民の想いが詰まった血税をどう有効に使っていくか、我々も市の皆さんと同じ目線で考える必要がありました。市の職員の方々は、全員が給与を10%カットし、体育館や公民館を使って、病院の規模を縮小し、科を限定して総合病院ではなくなるという基本方針についての地域住民の方々の理解を得るため、10数回にわたって説明会を行なったと聞いています。そのような努力があったからこそ、黒字を実現できたのだと思っています。

それぞれどのような仕事を担当したのですか?

廣野

平成25年4月から26年3月にかけて、情報コンサルタントとして、医療情報システムの整備に関わる業務を担当しました。平山課長に入ってもらったのは、病院の部分的な建て替えが始まった26年の4月からですね。病棟の新築や運営に関する部分を担当してもらいました。

平山

このプロジェクトでは、病棟が新しくなるのとシステムを導入するタイミングが一緒だったんです。システム面では、それまで病院で行っていた方法を電子化する支援ですよね。

廣野

そうです。今回採用されたのは「オーダリングシステム」といって、ドクターの指示をシステムに乗せるというもの。完全にカルテを電子化してしまうのではなく、その一歩手前という位置づけです。

平山

医療記録の電子化には大きく、患者さんの記録を記入するカルテの電子化と、指示(オーダー)の電子化とがあります。今回は、指示の部分のみ電子化するという内容でした。

廣野

この病院ではそれまで医事会計のシステムしか使っておらず、職員の方々の年齢層も比較的高めでした。建物も新しくなる中、カルテまでを一度に電子化してしまうと、運用が難しいのではないかという懸念があったんです。そこで今回はオーダリングのシステムのみを導入し、そのほかは紙のカルテを極力残していく方法をご提案しました。平成27年度中に、記録関係も含めて完全に電子化する予定です。

平山

オーダリングのみ電子化することで、1年かけてシステムに慣れてもらうということなんですよね?

廣野

はい。ドクターだけでなく看護師の方が操作する場合もあるので、慣れるまでの負担を考えたとき、段階的に導入するほうがいいのではないかと。看護師の皆さんには本始動の2〜3ヶ月前から、操作の訓練やデータの入力にかなりの労力をかけていただきました。それでも混乱があるのではと心配していたのですが、順調に運用できているとお聞きしています。

状況を良くしていくための前向きな選択をしてくださった廣野

病院が情報システムを導入するメリットを教えてください。

廣野

ひとりの患者さんの情報を、複数の診療科や色々な職種の職員が同時に見られるというのが、電子カルテの一番大きなメリットではないでしょうか。

平山

紙のカルテだと1枚に全ての情報が書き込まれているため、各科で同時に見ることはできませんからね。次の仕事に取りかかりたいのに、カルテが回ってくるのを待たなくてはいけません。同時にアクセスできれば、各科のスタッフが一度に情報共有することができます。それから、ドクターの字を確実に読み取れるようになるということもありますよね(笑)。

廣野

文字については、情報共有に次いでよく聞くメリットです(笑)。また、最近の若いドクターは大学で電子カルテを使っています。そのような方が赴任してきたときに備えて整備しておかなければならないということも、病院が電子化をする動機のひとつでしょう。

平山

今回の場合でいえば、何にお金を使うかというのが重要なテーマでした。医療のスタンダードであり続けるためにシステムの導入を決定したのは、とても大きな決断だったと思います。今回のプロジェクトで総合病院ではなくなった代わりに、他の病院と連携をとるようになりました。連携をスムーズにして、さらなる効率化を図るためには、電子化が不可欠だと判断されたのでしょうね。

このプロジェクトで印象に残っていることを教えてください。

平山

とにかく良い人ばかりだったという印象です。厳しいお言葉をいただくこともありましたが、根がすごく優しい。

廣野

本当にそうですね。ずいぶん助けられました。情報システムをどこに入れるか、どう使いたいかなど、真摯に考えたうえでご意見してくださいました。ともすれば、一番混乱が少なく、自分の仕事量が増えないという選び方をしてしまいがちなんです。でも今回はとても前向きに、システムを使ってどう病院を良くしていくかということを考えていらっしゃいました。我々が提示したことに対してもきっちりと返答をくださり、真剣に選択してくださったと感じています。

平山

病院の立て直しを任されているという責任感が、日々の行動に出ているのかなと思いました。自治体からのご依頼で仕事を進めるときにはどういう思いで取り組むべきかを教えられたプロジェクトでしたね。内覧会に来ていたご夫婦が「病院がなくなるかもしれないと聞いたときは本当に不安だった。それがこんなにきれいになるなんて」とお話している姿を見かけたときは、涙が出そうになりました。

この記事は2015年4月のものです。

学生のみなさんへメッセージ

廣野

就職活動中の皆さん、日々本当にお疲れのことと思います。 思い通りにいかないこと、つらいことも多いかと思いますが、学生から社会人となる第一歩として、是非この時期に自分のことをじっくりと見つめ直して下さい。そして皆さんが自分を成長させてくれる素晴らしい会社と出会えることを願っております。

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